社会人で吹奏楽団に入りたい!注意点は?【初心者・経験者(ブランク)・現役】

ブラスバンド

こんにちは、ももぷーです。

私は自分が勤めている会社の吹奏楽団に入っていました。

ですが、様々な理由で2年という短い期間で退団してしまいました。

その経験から、社会人になってから吹奏楽団に入るときの注意点を、

・初心者

・経験者(ブランクあり含む)

・現役(習い事で楽器をしているが、吹奏楽団に入りたい人)

この3つの状況別に分けて、お話ししたいと思います。

社会人吹奏楽団に入ろうか検討している方のお役に立てれば幸いです。

 

私が社会人で吹奏楽団に入ろうと思った理由

16人のメンバーがいる吹奏楽団

私は中学生の頃部活で3年間吹奏楽部に所属していました。

担当楽器はホルンです。

トロンボーン希望でしたが、希望者多数でオーディションをすることになり、

残念ながらそのオーディションに落ちたので、空きのあったホルンになりました。

吹奏楽部にはピアノなどの楽器経験のある子が何人もいる中、私は楽譜が読めず最初は大変でした。

ですが、小学生の頃に少しだけトランペットをしていたことがあり、同じ金管楽器のホルンも音はきれいに出せていたので、

楽譜が読めるようになると、部活がとても楽しくなりました。

 

しかし、楽しかったのは2年生まででした。

3年生になったときに、それまでの優しくも厳しい顧問の先生が休職され、

代わりの先生がやってきました。

その先生は優しいのは良いのですが、前任の先生と比べると厳しさはなく、

部員たちが舐めた態度をとるようになり、部活にまとまりがなくなってきました。

そんな感じでしたので、それまでコンクールでは金賞に近い銀賞をとっていたうちの吹奏楽部は、

私たちの代の最後のコンクールで、銅賞という結果に終わってしまいました。

ももぷー
ももぷー

全日本吹奏楽コンクールにおける銅賞とは、参加賞のようなものです…

 

そんな最悪の終わり方をしてしまったので、高校では吹奏楽部に入りたいとは思えませんでした。

大学では、アルバイトや他にやりたいこともあり、吹奏楽をやるという選択肢はこれっぽっちもありませんでした。

ところが大学を卒業し、現在の会社に就職すると、会社に吹奏楽団があることを知り少し興味がわきました。

中学時代の部活は、最後こそ最悪な終わり方でもやもやしていましたが、

やはりそれまでの楽しい記憶もきちんと残っており、また吹奏楽をやってみたいなと思ったのです。

入社当初配属された部署は仕事が自分に合わず、吹奏楽をやる余裕などなかったのですが、

その後色々あり部署異動すると、少し気持ちに余裕が出てきて本格的に吹奏楽団への入団を検討し始めました。

ももぷー
ももぷー

またホルンで吹奏楽やりたいな。ホルン担当できないならやめておこう。

あとMy楽器持っていないけど、借りられるかな?

色々と確認したいことがあったのでそれらをまとめ、楽団の窓口の方へ問い合わせてみたところ、

・ホルン担当で入団OK

・楽器貸与可

とのことだったので、入団を決意しました。

というわけで、私が社会人で吹奏楽団に入団した理由をまとめると、下記の通りです。

同じような状況の方、いるのではないでしょうか。

・中学の頃の吹奏楽部での楽しい思い出が忘れられない、また楽しみたい

・仕事に余裕が出てきた

・希望の楽器を担当できる

・楽器が借りられる …※後述しますが、貸与不可の楽団がほとんどなので要注意!

この時はやる気満々だったのですが、今となっては

・生半可な気持ちでは続けることは難しい

・やる気があっても環境によりやる気はなくなっていく

と感じています。

 

社会人で吹奏楽団に入るときの注意点

ふせんにチェックの文字

冒頭で書いた通り、社会人吹奏楽団に入るときの注意点を状況別に分けてお話ししてきます。

目次から飛べますので、ご自身が該当するところをお読みいただければと思います。

共通の注意点

まず、初心者・経験者・現役 どのような状況の方にも共通して当てはまる注意点をお話しします。

共通の注意点は5つあります。

吹奏楽団の基本情報を確認する

基本情報とは、

・楽団の規模(団員数)
・会費の有無と、有の場合いくら必要なのか
・募集パート
・練習頻度
・練習場所

です。

特に、募集パート・練習頻度・練習場所は必ず確認した上で、

自分が本当に続けられるのかを考えましょう。

※募集パートの確認

もし自分が担当したい楽器が募集されていなくても、一度希望を伝え、その楽器担当で入団可能か聞いてみましょう。okをもらえる可能性もあります。

 

楽器は貸与してもらえるのか(My楽器がない方)

私は勤務先の吹奏楽団で楽器を貸与してもらえましたが、

一般的な地域の吹奏楽団などでは自分で楽器を用意しなければならない場合がほとんどです。

ただし、パーカッションパートの場合は楽器を所有している楽団が多いです。

たいていホームページやポスターなどの募集要項に、

「楽器を所有している方」と記載があります。

とくに記載なければ問い合わせて確認してみましょう。

入団したは良いけど楽器がないでは「何しに来たの?」という状態になります。

 

自分の目標と、吹奏楽団全体の目標とでギャップはないか

入団する前には、自分はどういうモチベーションで吹奏楽団に入りたいのか、必ずはっきりさせておきます。

その上で、吹奏楽団の全体目標やモットーと照らし合わせてみましょう。

下記の図をご覧ください。

 

下から、楽しく演奏する・上手に演奏する・舞台で演奏する・舞台で上手に演奏する・舞台で観客が満足できる演奏する

 

これはうちの吹奏楽団でよく用いられていた図です。

この図で言うと、楽団全体の目標は、1番上の「舞台で観客が満足できる演奏をする」でした。

しかし私の目標は、1番下の「楽しく演奏する」だったのです。

私は趣味の範囲で楽しく演奏できればいいや〜と思っていたにもかかわらず、

楽団全体ではプロ意識を持って演奏しようとしていたので、当然練習もきついと感じるようになってきました。

逆も然りです。

自分は「プロ並に素晴らしい演奏をしたい」と思っていても、全体が「趣味の範囲で楽しくやりましょう」というスタンスでは、当然物足りなくなってくるでしょう。

このように、個人⇔全体で目標に差があると、長続きはしません。

入団前にギャップはないか、確認しておきましょう。

 

自主練習を継続できるか

社会人の吹奏楽団は、学校の部活とは違い、練習頻度が少ないです。

週1とか週2なんて楽団はざらにあります。

決められた練習日だけ練習していても、絶対に上手くなりません。

上手くならないどころか、最悪合奏中に迷子になります(今みんなどこ吹いてるの状態)。

となれば、自主的な個人練習を継続して行う必要があります。

自主練習ができる場所はありますか?

自主練習を継続して行う根性はありますか?

ちなみに、私は自主練習をする場所はありましたが、

継続して行う根性がまるでありませんでした。

最初の頃はやる気に満ちていたのですが、ある時点から

「あれ。私、思ったより吹けないかも…」と思い始め、そこからやる気DOWN

本来なら、「なにくそ!」と思い練習量を増やすべきところ、

仕事が忙しいなどと自分の中で言い訳をし、

自主練習をしないようになってしまったのでした。

楽団に入ると決めたなら、同時に自主練習を継続するという誓いを立てましょう。

 

演奏曲目はどのように決まるのか

これ、楽団の入団を検討するにあたり、かなり重要な注意点です。

うちの楽団は、演奏曲目を幹部が決定していました。

その幹部が40代~50代の方で構成されており、

自分たちの青春時代のコンクール課題曲ばかりやるのです。

私は20代なので、自分がかつてコンクールで演奏した課題曲は全くできませんでした。

コンクールの課題曲に限らず、曲のリクエストも一応できたのでしてみましたが、

全く採用されませんでした(怒)。

ももぷー
ももぷー

へたっぴの意見は採用しないということなのか…?

このままこの楽団にいたところで、好きな曲吹けないかも、と思ったのも退団理由になりました。

やはり、自分が好きな曲を演奏できるとモチベーションも上がりますよね。

自分の意見がどのくらい反映されるのかは確認しておくと良いでしょう。

 

初心者の注意点

初心者の注意点は2つあります。

可能であればレッスンに通い、ある程度演奏できるようになってから入団する

個人レッスンに通ってある程度演奏出来たら、それはもう初心者ではないじゃないか!と思われた方、申し訳ありません。

しかしこれは私が吹奏楽団に入ってから、ひしひしと感じたことです。

私は初心者ではなく10年ほどのブランクがあっての入団でしたが、それでも全く楽団のペースについていけませんでした。

実は入団前に、個人レッスンに通ってから入団することを勧められたのですが、

レッスン料がもったいないと思い、断固拒否して入団した経緯があります。

楽団にもよりますが、私が入団した楽団は、

学校の部活のように先輩方が手取り足取り教えてくれるわけではありませんでした。

個人レッスンを勧められたのも納得です。

もし楽団の先輩が教えてくれるにしても、音も出せないような全くの初心者という状態で入団すると、途中で脱落する可能性は高いです。

学生の吹奏楽部ならば未経験の人が数人いるので、お互いに励まし合うことができ続けやすいですが、

社会人吹奏楽団は同期がいない場合の方が多いです。

自分だけ音も出せない状況なのに、周りは楽しそうに演奏しているというのは、

正直耐え難いものです。

個人レッスンとなると、レッスン料もかかり大変ではありますが、

入団したときの充実感は格段に変わってくると思います。

ぜひ一度検討することをオススメします。

 

入団前にどの程度の初心者なのか伝えておく

「初心者大歓迎!」とうたっている吹奏楽団は多々あります。

ですが、その「初心者」がどのくらいのレベルを指しているのかは、

楽団によって様々です。

例えばですが、

 

A吹奏楽団は「音階が演奏できるレベル」

B吹奏楽団は「簡単な曲が演奏できるレベル」

C吹奏楽団は「楽器を初めて1か月以内」

 

いかがですか?全然違いますよね?

求人でよくある、「基本的なPC操作ができる方」に似ているかもしれません。

基本的なPC操作って、どこまでやねん!ていう。

ですので、自分はこれくらいのレベルの初心者だけれども、大丈夫なのかという確認をとっておきましょう。

 

経験者(ブランクあり含む)の注意点

ブランクのある方も含む経験者の注意点は2つあります。

ちょっとやそっとで昔のようには演奏できない。過去の栄光を忘れるべし

楽器は、1日でも触らない日があると、パフォーマンスが落ちると言われています。

それなのに、経験者の多くは「またすぐ吹けるようになるでしょ」と軽く考えがちです。

残念ながら、なかなか過去のように上手に演奏はできません。

楽団に入って3年目のホルンの先輩は、

「学生時代はもっと吹けたのに今は全然吹けない」と嘆いていました。

よく1st担当になるめちゃくちゃ上手な先輩は、

「ホルン再開して最初の頃は、音階がやっとだった。毎日練習していた」と言っていました。

私も中学の部活ではけっこう上手い部類で、1stをガンガンやっていました。

ですから、「またすぐ吹けるようになるでしょ」と正直舐めていました。

しかしなかなか元のようには戻りませんでした。

そして前述の通り自主練習もしなくなり、さらに昔の自分が遠のいていくという悪循環に陥りました。

経験があるからといって、舐めてかかってはいけません。

特にブランクの長い方は、

ちょっとやそっとで過去のようには演奏できない

過去と同レベルまでもっていくのには相当の努力が必要

ということを肝に銘じておいてください。

 

ブランクが長い人は、可能であれば個人レッスンに通い、ある程度演奏できるようになってから入団する

これは、初心者の方と内容がかぶってしまうのですが、

経験者でブランクが長い方も、個人レッスンに通いある程度演奏できるようになってから入団した方が良いです。

初心者の方向けでお話しした通り、先輩が手取り足取り教えてくれるとは限らないからです。

個人レッスンに通ってある程度のレベルで入団し合奏すると、充実感がまるで違います。

レッスン料もかかるのでご自身の財布との相談になりますが、ぜひ一度検討してみて下さい。

 

現役(習い事で楽器をしているが、吹奏楽団に入りたい人)の注意点

現役の方の注意点は1つだけです。

この1つさえ踏まえていれば楽団での活動を存分に楽しめます。

合奏は個人で演奏するのとは全く違う

習い事で楽器をされている方のほとんどは、個人レッスンかもしくは同じ楽器の人のみでの少人数レッスンかと思います。

吹奏楽団に入ると当然合奏をするわけですが、この合奏は個人で演奏するのとはまるで違います。

他のパートが指摘されたら、その間ずっと待機。

自分が指摘されたら、他の人を待たせながらソロプレイ。

パートの人数が多いと本来吹く箇所でも数人は休み。

パートの人数が少ないと楽譜ではfでもffで吹かなければならない。

このように、個人で演奏していた時にはなかったことがたくさんあります。

他のパートの練習中ずっと待機は退屈です。

自分のせいで他の人を待たせているのに、なかなか指導者の思うように吹けないのは精神的にまいります。

「ここ吹きたかったのに」と思っても、人数の関係で吹けないかもしれません。

本来fでよいのにff、キツいです。

今までになかったことに戸惑うかもしれません。

ですが、慣れてしまえばむしろ合奏の方が楽しいと感じると思います。

色んな楽器でひとつのハーモニーを奏でることができるのは、感動モノです。

ですから、ここで言いたいことは、

個人でやるのとは違うことがたくさんあるんだな、ということを頭に入れておいた上で楽団に入ってください

ということです。

事前に分かっているのとそうでないのとでは、ギャップを感じたときの衝撃の大きさが全く違いますので。

ギャップを乗り越えて、合奏の楽しさを感じてもらえればと思います。

まとめ:注意点を読んで大丈夫だと思えたなら吹奏楽団の活動は楽しめます!

私自身が色々なことが原因で、短い期間で退団してしまったため、

不安にさせるようなこともかなり多く書いています。

ですが、実体験に基づいて注意点を書いており、まぎれもない事実です。

逆に、これらの注意点を読んで、

「自分は大丈夫だ」と思えるのであれば、

吹奏楽団に入ることで充実した日々を送ることができると思います。

ぜひとも継続していただき、楽しい吹奏楽ライフを送ってください!

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