文学部・日本語日本文学科って将来に生かせるの?就職先はある?

赤い本と紫の花

こんにちは、ももぷーです。

私は、関西にある女子大の、文学部・日本語日本文学科を卒業しました。

日本語日本文学科に進んだ理由は、本と百人一首が好きだったからです(←しぶい)。

就きたい職業も決まっていなかったので、好きなことを学びながら将来について考えよう、というスタンスでした。

「日本語日本文学科」と聞くと、「将来に生かせるの?」「就職できるの?」という疑問が浮かぶと思います。

文学部の日本語日本文学科を選択したことについて、社会人になった今どう思っているのか、赤裸々に本音を語ろうと思います。

進路に迷っている高校生や、

子どもがその系統に進みたいと言っているけれど就職は大丈夫なの?という親御さん、

別の学部・学科を卒業したけれど単純に興味があるという方まで、

ぜひお読みいただけたら嬉しいです。

 

日本語日本文学科とは

積まれた本

大学により、若干異なってくる部分もあるかもしれませんが、

私が通っていた大学では、主に日本語と日本文学について学びました。

日本語学では、音の響き、意味の広がり、表現の豊かさ、会話の多様な働きなど、

普段使用しているのにあまり意識しない日本語の様々な側面を、学問として学びます。

私の卒業論文は日本語研究系でしたので、この分野になります。

一言で表すと、「日本語の成り立ち」ですね。

日本文学では、上代文学~近代文学までを学びます。

上代文学とは、文学発生からおよそ奈良時代までの文学を指します。

近代文学とは、明治時代から昭和時代にかけて生まれた文学です。

各時代の代表的な作品を取り上げて本文を読解し、表現や構成、作者像や時代背景を探求する、というのが日本文学の講義の内容です。

 

取得できる資格は?

資格をとろうと考える人

取得できる資格についても大学によりますので、私が通っていた大学の日本語日本文学科で取得できた資格を記載します。あくまでも、参考程度としてください。


■教員免許状

・高等学校教諭一種(国語)(書道)

・中学校教諭一種(国語)

※教育学科の指定の科目を聴講することで、小学校教職免許状も取得可能

■その他諸資格、免許

・博物館学芸員

・日本語教員 ※国内または海外で、外国人に日本語を教える仕事

・学校図書館司書教諭(中学or高校の教員免許状取得必須)

・図書館司書

 

注意!図書館司書資格について~「司書資格を取得したいから文学系の学科へ進む」は間違い!?~

図書館司書の資格は人気で、私の学年でも7割くらいの学生が取得していました。

日本文学を学ぼうとする学生は、本が好きな人がほとんどですので、大多数の人が司書資格を取得するのはうなずけます。

ただ、「司書資格を取得したいから日本文学科へ進む」というのは間違いです!

大学によっては、他の学科でも司書資格を取得できる場合があるからです。

私が通っていた大学ですと、他に「英語学科」「教育学科」「心理学科」「スポーツ科学科」「生活環境学科」「情報メディア学科」「音楽学科」「薬科学科」で司書資格が取得できます。

図書館司書資格は文学系の学科でしか取得できないイメージがあるかもしれませんが、

このように音楽系や理系の学科でも取得できる大学があるのです。

ですから、もし「司書資格が欲しいけど、文学よりも学びたいことがある」場合は、

興味ある分野の学科で、かつ司書資格を取得できる大学があるか、調べたほうが良いです。

また、興味のある分野の学科で司書資格が取得できなくても、大学の通信コースなどで司書資格を取ることも可能です。

費用はおよそ10万~20万円ですので、その人の忙しさにもよりますが

頑張ればアルバイト代で賄える額だと思います。

 

日本語日本文学科で学ぶ内容は将来に生かせるのか

さて本題の1つ目、「日本語日本文学科で学ぶ内容は将来に生かせるのか」ですが、これは「進路による」が答えとなります。

日本語日本文学科を卒業した私が考える、学んだことを「生かしやすい職業」と、「残念ながら生かしにくい職業」を紹介します。

学んだことを生かしやすい職業

私が考える、学んだことを生かしやすい職業は4つです。

国語科教員、書道科教員

学んだことがそのまま仕事に生かせます。

教職課程を受講し、教員免許状を取得することが必須です。

ただし、書道科教員の正規雇用での枠は非常に狭く、難易度は高いです。

応募するなら、国語科の教員免許状の取得もしておくのがセオリーだと大学では聞きました。

自治体や学校によっては書道科の教員免許状のみでも応募はできますが、

おそらく国語科の教員免許状を取得している他の応募者に負けてしまうのだと思われます。

実際に、私が通っていた高校の書道の先生も国語科の免許を持っていました。

日本語教員

国内または海外で、外国人に日本語を教える仕事です。

必要科目を受講し、日本語教員の資格を取得する必要があります。

学んだことがそのまま仕事に生かせます。

大学にもよるかもしれませんが、私が通っていた大学では現地実習に行かなくても資格は取得できました。

しかし日本語教員を目指すなら、実習に行っておいた方が良いのは間違いないです。

また、自治体などでは日本語を教えるボランティアを募集していたりしますので、

積極的に参加しておくと実際に働いたときのイメージができますし、

面接でその経験を話すこともできますね。

博物館学芸員

学芸員は、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業を行う「博物館法」に定められた、博物館におかれる専門的職員です。

(引用:文化庁ホームページ

必要科目を受講し、学芸員の資格を取得する必要があります。

博物館にも色々ありますが、古文書を扱うような博物館ですとより学んだことを生かせると思います。

大学教授

大学で学んだことが最も生かせる職業と言えます。

特別な資格は不要ですが、下記の過程を踏まなければなりません。

①4年制大学を卒業、院へ進む

②2年間の前期課程を修了

③3年間の後期課程を修了、博士号取得

④大学教員に応募

⑤助手・助教→講師→准教授→教授

 

学んだことを生かしにくい職業

私が考える、学んだことを生かしにくい職業は大きく2つです。

ほとんどの職業がここにあてはまってしまうのではと思います。

民間企業

私は民間企業で働いていますが、正直、日本文学や日本語研究などが仕事に生かせたと思ったことは一つもないです。

残念ですが、これが現実なのですね。

日本語の成り立ちを学んだところで言葉遣いがきれいになるわけではないですし、

文学を学んだところで仕事で使う可能性はほぼないです。

国家公務員、地方公務員(事務系)

国家・地方公務員も、文学部で学んだことを仕事に生かせるかというと、「はい」とは言い難いです。

でも日本語日本文学科を出れば読解力もつきそうだし、試験には役に立つんじゃないの?と思われる方いらっしゃるかもしれませんが、

試験にもほとんど役に立たないです。

少し説明が難しいのですが、公務員試験に出る文章の読解と、

学問として文章を読解するのとでは別モノなんですよね。

前者は書かれている事実を淡々と読み取って、正しい選択肢を選ぶ。

後者は書かれているところからさらに時代背景など深く考察していく。

という感じで微妙な違いがありますので、公務員試験にも生かすことは難しいかと思います。

ちなみに、私は公務員試験を受験した経験があります。

やはり日本語日本文学科在籍ですと大学で学んだことが試験に生かされているとは言い難いです。

日本語日本文学科に入らない方が良いのか?

では、一般企業や国家・地方公務員などに進む可能性があるのなら、日本語日本文学科に入らない方が良いのでしょうか?

答えは、「文学や日本語研究に興味があるのなら、入るべき」です!

興味のあることを学べるのは多くの場合大学生の間だけだからです。

また、学科で学んだ専門的な内容が仕事に生かしにくいというだけであって、

仕事に役に立つことが全く学べないのかというと、決してそういうわけではありません。

日本語日本文学科でも必修でパソコンの講義があり、Word・Excel・パワーポイントを学ぶこともできますし、

講義では発表の機会が多々ありますので、プレゼンテーションスキルも身に付きます。

無駄なことばかりを大学で学ぶわけではありませんので、そこは安心していただければと思います。

 

日本語日本文学科を卒業して就職先はある?

本題の2つ目、「日本語日本文学科を卒業して就職先はあるのか?」ですが、

結論、あります!

現に私は事務系総合職として正社員で働いています。

そうはいっても、私が今の会社に新卒入社したのは5年前…ということで、

「リクナビ2022」で、採用予定学科の「人文系」と「その他文系」を選択し検索してみました。

すると、掲載企業11997中、10890社が対象でした。

約9割の企業への応募資格があり、採用の可能性があるのです!(学歴フィルターなどはここではおいておきます。)

そもそも、新卒採用を行なっている一般企業は卒業学科を問わないところがほとんどです。

新卒採用でよく募集している営業・経理・人事・生産管理・一般事務などの職種は、卒業学科はほとんど関係ないからです。

ですので、日本語日本文学科へ進んだら就職できないかも…などと心配する必要は一切ありません。

また、先ほど「学んだことが生かしにくい職業」ということで国家公務員、地方公務員を挙げましたが、

国家公務員、地方公務員は試験さえ受かれば仕事に就けます。

卒業大学や卒業学科で判断されて落とされることもなく、他の受験生とフェアに戦えます。

私は落ちてしまいましたが、文学部や日本語研究系の学科の方でも合格している人はしています。

ただ、試験に経済や法律が出てきますので、勉強を始めたときのとっつきやすさで言えばやはり経済学部や法学部の方が有利かと思われます。

 

まとめ:興味があるならぜひ進学先の候補にしてみてほしい

☞日本語日本文学科で学ぶ内容は将来に生かせるのか

・国語科教員、書道科教員、日本語教員、博物館学芸員、大学教授は生かしやすい

・一般企業、国家公務員、地方公務員は生かしにくい
→専門的な内容は生かしにくいが、仕事に役立つことも学べる

・興味があるのなら、日本語日本文学科へ進むべき

☞日本語日本文学科を卒業して就職先はある?

・ある
→新卒採用を行っている企業は学部・学科を問わないところが多い
→事務系の国家公務員・地方公務員試験も学科で対象外になることはない

日本語日本文学科で学ぶ内容は、一般企業や事務系の国家・地方公務員で仕事に生かすことは難しいですが、

就職先がないということは決してありません。

興味のある方は心配せずに進学先の候補として検討してみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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